お知らせ

帯状疱疹ワクチンが2025年4月から定期接種化されます

帯状疱疹は水痘ウイルスが原因で皮膚に痛みや痒みを伴う発疹が出る病気です。水痘ウイルスは幼少期に多くの方が感染し、神経に長年潜伏します。成人の約90%が水痘ウイルスを保持していると言われています。

神経に潜伏していたウイルスが、体力低下や免疫の低下を理由に再活性化し、神経の走行に一致した水疱(水ぶくれ)を形成した皮疹(ブツブツ)が生じるのが特徴的です。

皮疹出現の3-5日前に75%の方で痛みや違和感を感じると言われており、早めの治療を行ったほうが、皮疹の悪化も少なく、痛みやしびれの後遺症を防ぐことが出来ますので、異常を感じた場合には早めに内科や皮膚科の先生にご相談ください。

今回、帯状疱疹ワクチンが2025年4月から定期接種化されます(詳細はこれから発表されます)

今回の定期接種の対象は原則65歳になった人などで、すでに65歳を超えている人については5年間の経過措置として70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の時に接種する機会を設ける方針です。100歳以上の人は定期接種の初年度となる来年度に限って全員を対象とする予定です。

ワクチンは「生ワクチン」と「不活化ワクチン (シングリックス)」の2種類あります。

このうち「生ワクチン」は、接種は1回で費用は8000円程度ですが5年から7年程度でワクチンの効果が弱まるとされています。

また、「不活化ワクチン」は、2回接種する必要があり、費用は合わせておよそ4万4000円かかりますが、10年たっても高いワクチンの効果があるとされています。

一度帯状疱疹にかかったことがあっても、ワクチン接種することは問題ありません。発症後どのくらいの期間をおいたらよいのかという決まりはありませんので、症状が落ち着いたら接種可能となります。

帯状疱疹は再発することがある(再発率は約6%)ので、一度発症したことがある人でも再発予防や再発時の後遺症予防として、ワクチン接種は推奨されます。

今回、厚生労働省から2024年12月18日に65歳において帯状疱疹ワクチンの定期接種化、費用の一部公費負担されるとの発表がありました(NHKニュース 2024/12/18)。66歳以上の方も、経過措置として5年間は接種が可能となるようです。 負担額の詳細などは追加の発表を待つ必要がありますが、ワクチンの金額がネックで悩んでいた方は定期接種化されるまで待たれてもよいかもしれません。

↓帯状疱疹ワクチンの特徴です

帯状疱疹ワクチンの特徴など
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